講座のあゆみ

 

講座の構成

外科・緩和医療学講座は2003年10月本邦初の緩和医療を専門とする医学部講座として誕生しております。(当初は、外科学・緩和ケア講座として開設いたしましたが、看取りの緩和ケアではなく、EBMに即した緩和医療学へと変換を図るべく、2008年4月に外科・緩和医療学講座へと改名いたしております。)

医学部講座ではありましたが、当初七栗サナトリウム(三重県津市 現:七栗記念病院)にのみ病棟を有し、七栗を拠点に、臨床、研究を中心に活動を行ってまいりました。2018 年に藤田医科大学・七栗記念病院と名称を変更しております。終末期がん患者に対する栄養療法を積極的に行いNST活動を通じて、適切な栄養管理を推進しております。

当講座の果たす役割も少しずつ全国的に知られるようになり、日本一の病床数を誇る藤田医科大学病院(第一教育病院)にも緩和医療専門の病床を創設する流れとなりました。そこで、2010年3月 緩和ケアセンター(19床)が開設されました。緩和ケアセンターのみならず、緩和ケアチーム、全科型NSTの活動も当講座を中心に、開始されております。

さらに、現在ではその重要性が認識され18床が追加されており、37床と日本でも有数の病床数を誇る大学病院内の緩和ケアセンターとなっております。がんの診断から終末期まで一貫して診療出来る病院として全国で26施設、大学病院としては3施設しかないJCI(Joint Commission International)の「アカデミック・メディカルセンター病院 」プログラムの認証を2018年に取得しました。

また、三重県中勢地区に於いても、緩和医療の重要性、必要性が少しずつ地域住民の方々に認識されるようになり、済生会松阪総合病院(当時:諸岡院長)の協力のもと、2012年4月緩和ケア病棟創設の流れとなりました。現在、清水部長のもと、地域に根ざした緩和医療が行われています。

このように、外科・緩和医療学講座は一つの講座ではありますが、緩和ケア病棟として、
・藤田医科大学病院(愛知県豊明市)
・藤田医科大学・七栗記念病院(三重県津市:藤田記念七栗研究所併設)
・恩賜財団 済生会松阪総合病院(三重県松阪市)
の3拠点にて、統一した講座の柱を中心に、それぞれの特徴を備え運営されております。

医学部講座として、研究面では、終末期患者の代謝学的立場から“悪液質”などの解明を中心に臨床・基礎研究を行っています。

認定資格